不変の想いを君に…



「獅、蛇…治まった、かな」


「本当か?…桜李が鈴姫倒したな」



百鬼たちの歓声が天堂まで届き羽刃が表情を歪め、反対に天堂は歯を見せて笑う


形勢逆転、というかのように



「くそがっ…」



鋼のような羽が天堂目掛けて飛んでくる。追跡型のようで避けた天堂を追ってくる



羽刃の目に留まらぬように素早く逃げ回り、鋼を十分に引き付けたまま羽刃に接近、急上昇すると無数の鋼が羽刃に突き刺さり死んでいった



「よっしゃあ、総大将!」


「さすがだぜ!」



天堂が十六夜の所へ戻り、僅かだが顔色が良くなった十六夜の頭、頬を撫でた



「何ともねぇか?」


「……はい」



「親父っ、お袋っ」



良かった、と安堵した時桜李の声が聞こえ上空を見ると桜李たちが到着していた



蓮華が大丈夫なのを確認して下ろして、十六夜へと駆け寄る



「お袋、大丈夫か?」


「うん…桜ちゃんたちのおかげ、ありがとう」



十六夜が笑ったのを見て安心した



これで終わったのだ、と百鬼たち全員の肩の荷が下りたのも束の間











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