不変の想いを君に…
「刹那の復讐だぁ?…仇をとろうって、そんな大層なこと言えたんじゃ」
「だいたい、刹那は最期に改心したってお袋から聞いたぜ?」
「うるさいっ…刹那様はわたしを拾ってくれた。恩を返したいんだ!だから十六夜を刹那様のいるあの世へ逝かせる!」
狂ってる
目を血走らせ突っ込んで来る刹の刃が二人に届きそうな時、刹那の墓標が白い輝きを放ち始めた
その光に刹は空中でとまり墓標へと目を向ける。すると刹那の幻影が現れ天堂と桜李を守るように立ち塞がる
「刹那、様…?」
立ちつくす刹は信じられないと呆然としていた
『刹、もう良い…』
「ですが十六夜をっ」
『わたしは十六夜を愛している、今も変わらずな…だから生きていてほしいのだ。刹、疲れただろう?…逝こう』
「…刹那、様っ」
差し伸べた刹那の手に震える手を重ねる
刹那のためを思って十六夜を殺すことだけを考えていた。刹那も愛故に十六夜を手にかけたことがあったからそうすればいいのだ、それが刹那の願いだとおもった