不変の想いを君に…



「絶対守る」


「…天堂様……お気持ちだけで嬉しいですよ。先程も言いましたけど何が起きても離れませんよ」



んー、と十六夜の肩口に顔を埋めて動かなくなった。そっと布団に横たえて前髪を指の背で避けると安心したような顔で眠る天堂




先程まで寝ていたはずなのにまた眠ってしまった。それほどまでに自分のことに必死になってくれていたんだな、と思うと愛しさが募る



額に唇を落として静かに自室を出る



「十六夜様、大丈夫ですか?」


「本当ですよ。総大将もですけど十六夜様が休むべきですよ」



大広間に向かうと百鬼たちはまだ起きていないが翔炎と十史郎の二人は起きていて十六夜を見つけると駆け寄ってきた



「大丈夫ですよ、刹那が守ってくれてたから」



二人の横を通り過ぎて台所へと向かう。二つの湯飲みに急須で熱い茶を入れて戻り差し出す



「翔炎、十史郎。ありがとうございます」


「やめてくださいよ」


「当然のことですよ」


「それでも…ありがとうございます」



頭を下げる十六夜に戸惑いつつも笑顔で返す



総大将の妻を守るのが役目。だが本人は守られることが当然と思っていない



謙虚なところも魅力の一つだ



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