不変の想いを君に…
「良かったですね、刹那が改心して」
「良かったけど総大将悶々してるだろうぜ…」
嫉妬深いからな、と茶を啜りながら笑う十史郎につられて笑う十六夜と翔炎
「…翔炎たちは、いつ出るのです?」
「あー、どうする?」
「んん、嫁が待ってるからなぁ…明日ですかね」
決めてなかったが二人共故郷に大切な妻が居る。家を空けて何週間も経っている、今頃寂しく待っているだろう
早く帰らなければならないが天堂や十六夜のことが気になるため今日は留まることにしよう
「そう、あと少しだけゆっくりしていってくださいね」
お盆を置いて出て行った十六夜が向かうのは琉威たちの場所
「十六夜様~、大丈夫なのですか!」
「烏丸…大丈夫、ありがとう」
空を飛んでいると南からバサバサとやって来たのは烏丸
「もうっ、十六夜様が苦しむのを見るのは、嫌ですぞっ」
えぐっ、ぐすっと涙を流す烏丸を抱き締めた十六夜。これ幸いにと柔らかい胸に顔を埋めている烏丸に気づいて離す
「時に十六夜様、完全に回復なさっていないのにどこへ」
「琉威たちの所…心配させちゃったみたいだから」