不変の想いを君に…




バンッと扉を開けて柵に手を乗せて空を眺めている十六夜に後ろから抱き着いた



「十六夜さん大丈夫なの!?こんな寒いのに来ていいの!?もう終わったの!?また怪我してない!?」



矢継ぎ早な琉威の質問に笑いながら向きを変えてぎゅっと抱き締めた



温かい…



「大丈夫…全部終わったよ、ありがとう…ごめんね、心配かけて」



頭を撫でるとぶんぶん、横に振ってさらにぎゅうぎゅう力を込めて密着してきた




「十六夜さん大丈夫かなって、気になっても足手まといになるから行ったらいけないって…だから学校に居ても授業なんか聞いてられなくて、ずっと上の空だった………でも良かった」




十六夜の胸が琉威の涙で濡れていく




「琉威っ」



涼の声が聞こえ顔を上げると嬉しそうな涼、晴樹、優希、雷斗が肩を上下させて立っていた




「十六夜さんっ、大丈夫?」



琉威と同じように抱き着いてきた優希を優しく抱き締めて背中を擦る



「三人が助けてくれたから大丈夫、ありがとう」



三人?


天堂と桜李と、獅蛇だろうか


 
「十六夜ー」



ん?と声のした方を見ると獅蛇がやって来てすとん、と着地して苦笑いしている










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