不変の想いを君に…
「あのよー、感動の対面のところ悪ぃんだけどな?天堂が探し回ってるぞ」
「え、何か言ってた?」
「いんや?ただうるせぇから帰って来てくれ」
「今来たばかりなのに……ごめんなさい、もう大丈夫だからいつでも来てね」
琉威と優希の頭を撫でると地を蹴って飛んで行った十六夜を見て落胆する琉威たち
「せっかく女神に会えたのに…気ぃ遣えよな」
「うるせぇな、何でおめーに気ぃ遣わなきゃなんねんだ。冗談は顔だけにしとけ」
「かっ…」
両手を握りしめている涼を晴樹たちが宥めているが獅蛇は放置して帰ろうとしていたが琉威が呼び止めた
「十六夜さんが皆が助けてくれたけど、三人が助けてくれたって言ったんだ…桜李さんと天堂さんと、誰かな?もしかして獅蛇?」
でも三人と言った時の十六夜はどこか遠くを見ているようで獅蛇に向けるような目ではなかった
「あー、違ぇよ」
頭を掻いている獅蛇に掴みかかる琉威に鬱陶しそうな顔で見ながらしっしっ、と手を払った