不変の想いを君に…



「戻りましたよ」


「十六夜ー!」



ぴょーん、跳び着いてきた天堂の痛い頬擦りを受けながらも抱き締める



何かあったのだろうか。体調が悪く…は無いか。こんなにも跳んで来れるのだから



にしても、痛い




「痛いです…」



そっと自分の頬を撫でる十六夜にちゅっちゅっしている天堂を遠い目で見る



「獅蛇が呼びに来たから帰って来ましたよ」


「んー、居なくなってたから不安じゃった」



十六夜の肩に額をつけている天堂を撫でるとさらに力強く抱き着いてきた



何も言わずに出てしまったから心配をかけた。普段ならこんなにならないが刹のことがあり不安になってしまったのか




可愛い…



ふっと笑うとじとっと見つめてきた。十六夜が何を思ったのか分かったらしい。天堂は可愛いと思われるのがあまり好きではない。当然だろう、好いた女には格好いいと思われたいものだ




「そういえば桜ちゃん、上手くいったみたいですね」



話を逸らしたな、と分かった天堂だが可愛いと言われたことなどぶっ飛んでニヤリ、と笑って十六夜に頬を挟まれた









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