不変の想いを君に…
「卑怯じゃ!」
「やったー!」
結果、天堂の敗北
天堂は魚が食いつくのをじっと待っていたが、白がそんなことはせず、川に潜って自ら魚を運んで来た
釣りではなく、最早捕獲
「約束通り、術かけるね!」
ふさふさの尻尾をぶんぶん振り回して喜びを表現している白
…どうせ、そんな大事にはならんだろ
「…好きにしろよ」
立ち上がった天堂ににんまり笑って前足を合わせると強い光が辺りを包んだ
それは一瞬だった
「?」
「目、開けていいよ!」
白の声がやけに近くから聞こえて目を開くと目の前に白が居た
立ち上がったのだから白より目線が高くないといけないのに目の前に身体がある
何故、と思い川に近づき水面に映った自身を見ると
「おいおい…」
白と黒の毛が身体を覆っている仔犬だった