不変の想いを君に…




風呂から上がり二人でのんびりしていた




「まろちゃんはどこから来たのかな?」


「こんなに小さいのに一人で頑張ったねぇ」


「まろちゃん、何食べたいかな?」


「まろちゃん本当に可愛いねぇ」





冬の寒さも峠を越している季節



まろちゃん天堂を仰向けにしてそれに覆い被さるようにして腹や腋をこちょこちょしている十六夜は淡黄色の着物、橙色の帯に緑色の帯締めをしている




(十六夜は何着ても似合うな……それにしても……ん~、気持ちいいの~)




下手したら眠ってしまいそうになるくらいの気持ち良さに目を細める




「気持ちいいの?」



ふふ、と笑った十六夜が黒い鼻にちゅっと口づけてきて閉じそうになっていた目をカッと開く




(犬になってまで幸せでいいのか…!)




「綺麗になったからお散歩に行く?」


「わんっ」
(散歩?……!これはっ、逢瀬じゃねぇか!行くぞ!)



行こっか、と立った十六夜の足に二本立ちになって飛び跳ねる。抱っこしたら散歩にならないんだけどな、て笑った十六夜だがまろちゃんが可愛くて抱っこすることにした








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