@恋。
「あの時は、あの呟きが高山さんだって知らなかったけど、なんだか凄く心に残ってて。胸に響いたのかな。いつも応援してくれてる子だって知ってたし、余計にね。そして…夏祭りで高山さんの涙を見た時、曲を作ろうって思った」

「そう…なんだ」

絞り出すように、声を出した。


「…なんか、凄いよね。ぴょんぴょんが高山さんだって知って、ほんとに凄く驚いたよ」

「うん…」

視界が滲み、喉に熱いものが込み上げる。


言葉が出ない…。

こんなことって…あるんだ。
< 100 / 121 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop