@恋。
「高山さん…お父さんのこと、辛かったね…。だけど絶対、高山さんの想いは、お父さんに届いてるよ」

「…っ」

とたんに目から大粒の涙が零れた。もう、溢れでる涙を止めることはできなかった。


「あ、りがとっ…ほんとに…ふっ、うっ…。いつも、いっぱい…助けられて…たよ。光、くん…ありがとう」

泣きながら、必死でありがとうを伝えた。


今までのぶんのありがとうを、全部。

光くんは私の言葉を、優しく頷きながら聞いてくれた。
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