@恋。
「ほら早くしないと!王子帰っちゃうよ!」

「うんっ…」

今日子ちゃんに背中を押され、慌てて光くんの席の前へ。


いざ光くんを目の前にすると、一気に緊張が襲う。


「光くん…あのっ、話が…」

「高山さん、ちょうどよかった。明後日なんだけど、予定空いてる?会えないかな?」

最後まで言葉を言う前に、光くんに遮られてしまった。


急な出来事に驚き、ポカーンとしてしまう。

数秒後、私は自然と頷いていた。


「よかった。じゃあ明後日。時間と場所はまたあとで連絡するね」

そう言うと、光くんは笑顔で教室を出て行った。


一瞬の出来事。何がなんだかわからない。

あっ…告白、どうしよう。
ん?でも明後日会うなら、その時言えばいっか…。
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