@恋。
―――…

――…


曲が終わると、私は光くんに拍手をおくった。


「聴いてくれて、ありがとう」

光くんの言葉に、私は涙を拭い頷く。


色んな想いに、言葉が出ないよ…。


「高山さん」


真剣な声。

じっと私の目を見る光くん。

その強い眼差しに、目をそらせない。



「好きです」


瞬間、時が止まった。

風の音だけが、耳に響く。

真っ直ぐと、私を見つめる光くん。



…涙が溢れた。



私が、一番夢見ていた言葉…。

ずっとずっと…心の奥底で憧れていた光景。
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