@恋。
次の日。アイス屋さん。


光くんと二人、向かい合って席に座った。

テーブルには二つのストロベリーアイス。


昨日は全然眠れなかった。

昨日の夜からずっと緊張状態が続いている。


「やっぱりストロベリーアイスが一番だよね」

「…そ、そうだよね!」

いつも通りにこやかに笑う光くん。


あまりにも普通で…なんだか調子が狂ってしまう。

こんなに緊張しているのが、おかしい気がしてきた…。


とりあえず、アイスを食べよう。

パクリと一口食べると、苺の甘さが口に広がった。


「美味しい?」

「…うん、美味しい」

「美味しいって顔に書いてるよ」

「えっ!?」

「ふっ…高山さんって面白いなあ」

光くんがクスクスと笑う。


思わず顔に手を当ててしまった自分が恥ずかしくなって、俯いてしまう。
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