銀髪姫と不良幹部
「変装してたらわからねぇよ?」


変装してたら別だ。


帽子なんて被られたら、それこそ探すのは難しい。


「…史音達には言ったのか?」


顎に手を置きながら聞いてくる。


「言えるか。私はもう狼鬼の総長じゃねぇ。それに、私はあいつらに恨まれてる」


智也の眉間にシワがよった。


何で不機嫌になんだよ。


「誰がそんな事言ってんだよ」


「誰も言ってねぇよ」


さっきよりも眉間にシワがよる。


おいおい、シワが取れなくなるぞ?

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