銀髪姫と不良幹部
みんなが起きる前にここを出ねぇと…。


みんなが起きないように、静かに服の内ポケットから便せんを取り出した。


ボールペンを取り出し、みんなへ手紙を書いた。


悲しくて…悔しくて…寂しくて…そんな思いがつまった手紙。


「ごめんな…みんな…」


手紙は机の上に置いた。


あそこなら見つけられるだろう。


ドアの前に立ち、部屋の中を見渡した。


もう…ここにくる事ができないんだな…。


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