銀髪姫と不良幹部
「おい、そこの君。早く逃げな」


「で、でもっ!」


「いーから」


そう言うと、躊躇いながらも走って行った。


それでいいんだ。


真っ直ぐ走れ。


決して後ろは振り向くな。


君みたいな純粋そうな子は、闇に堕ちてはいけねぇ。


私みたいな奴をこれ以上増やしてはいけねぇんだ。


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