銀髪姫と不良幹部
それができたら苦労してねぇよ。


私はみんなに話していない事が多すぎる。


今回は相談出来ないだけだ。


夕凪の事じゃなかったら相談していたさ。


ただ、それだけだ。


「史音は依亜と会えたのでしょうか?」


「会えとる。あいつの顔は穏やかやった。きっと会えとる」


「そうならいいです」


雄吾…禅…。


「…ありがとう」


小さく呟き、気配を消してその場を離れた。


ありがとう。


だけど、ごめんな。


私はもう時間がない。


みんなを見守れるのは後何日?


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