銀髪姫と不良幹部
はぁ…。


これは諦めるしかねぇか…。


諦めたくねぇけどな…。


だからと言って、逆らうのは危険すぎるし。


「わかった。行けばいいんだろ!」


「最初からそう言えばいいのよ」


はぁ…と溜め息つく莉央は、いつもの莉央に戻っている。


「で、誰に届ければいいんだ?」


そこが一番重要じゃね?


それにまだ聞いてねぇよな?


ニヤッと笑い、莉央は私に爆弾を落とした。


「1年生の鳴海史音君に届けてほしいの」


なるみ…しおん…⁉︎


< 222 / 429 >

この作品をシェア

pagetop