銀髪姫と不良幹部
「で、僕に何の用ですか?」


「私、生徒会の者でして、会長から鳴海さんへと預かってきました」


うん、我ながらいい感じじゃね?


ちゃんと敬語だし?


「莉央さんから?ありがとうございます」


「いえ。喧嘩をするならバレないようにするんですよ?」


ニコッと笑って言った。


例え正統派でも、一般人からしたら汚い事ばかりする不良と一緒と思っている。


こっちが悪くなくても、そんな人には話は通じねぇ。


だから、あまり目立たない方がいいんだ。


それにこれ以上、喧嘩をして停学にはならねぇように。


そんな意味を込めて伝えた。


だが、史音は私から受け取ったプリントを手に、目を見開いて固まってしまった。


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