銀髪姫と不良幹部
史音、本当にどうしたんだよ。


まさか、体調でも悪いのか?


「…いやだ」


やっと口を開いたと思えば…。


いやだって。


何が嫌なんだよ。


「ねぇ、何で離さないといけないの?」


涙目で見つめられる。


だけどその目は、澄んでいて、真っ直ぐ私を見ている。


私はこの目が苦手だ。


有無を言わせないという目。


この目を見ると、本当の事を話しそうで怖ぇんだ。


「…依亜…何で隠すの?…仲間でしょ?」


史音の言葉に目をこれでもかってくらい見開いた。


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