銀髪姫と不良幹部
うん、いい感じじゃねぇか!


これなら大丈夫だ!


悲しそうな顔をする史音を見ると、罪悪感がわくが、今はそれどころじゃねぇんだ。


良心は今だけ捨てる。


悪りぃな、史音…。


「違う!!!」


いきなり史音が大声を出した。


史音を見ると俯き、拳を震えさせていた。


「違うよ…っ」


「史音君?」


何が違うんだ?


史音は俯いていた顔をあげ、涙が溜まった目で睨んできた。


「君は依亜だ!月影の名を持つ、榎本依亜だ!!」


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