銀髪姫と不良幹部
っ…ははっ。


何だ、全部バレてんのかよ。


疑問に思っているだけなら、言いくるめられたんだ。


やろうと思えば、例え鋭い史音でも騙す自信はあった。


だけど、完全にバレてんならそれはもう出来ねぇ…。


私の負け…か。


負けは負けだ。


シャクだが、史音だけには話そう。


誰も知らない真実を…。


「依亜?」


「全部話す。ついてこい」


史音が頷くのを見て、ゆっくりと歩き出す。


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