銀髪姫と不良幹部
「はい、第一会議室の鍵」


莉央は引き出しから、一つの鍵を出し、私に渡した。


第一会議室か。


あそこなら、人通りも少ない。


これも莉央の計算通りか。


さすが、生徒会長になっただけはある。


「ん。じゃ、ちょっと借りるわ」


鍵を振り回しながら、生徒会室を出る。


そんな私を史音は追いかけてくる。


その姿がアヒル見たいで可愛いと思ったのは私だけの秘密だ。


生徒会室から結構離れたところに、第一会議室はある。


先生も通らない、幽霊のいる会議室とまで言われる場所。


ちなみに、私のお気に入りの場所でもあったりする。


話をするならうってつけだ。


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