銀髪姫と不良幹部
「財界ではそう呼ばれている」


本当、呼び名がたくさんあって疲れる。


シルバープリンセスに、月影、血桜…。


何でこんなにあだ名がついたのかも不明なんだよな。


「どっちが本当の髪色なんだ?」


「銀髪。これは目立たないための予防線」


銀髪で行ったら、すぐにバレる。


それだけは嫌だからな。


「私は次期社長なんだ。そのために…留学する事になったんだ」


「りゅう…がく…っ?いつから…」


史音の動揺が伝わってくる。


当たり前か。


「…まだ日にちは決まっていないが、半年後にはもう日本にはいないな」


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