銀髪姫と不良幹部
だから、私は影から見守っていた。


狼鬼を潰そうとしている奴らを、全部潰してきた。


私はやっぱり狼鬼を忘れられねぇ。


改めてそう思わされたんだ。


「…文化祭の時、何で智也といた」


何か質問タイムに入ってね?


ま、いいけどさ、何で拗ねてんだ?


「…狼鬼を潰そうとしている奴らがいる」


史音の目が鋭くなったのが分かる。


「それと、私がやめたと言う情報がどこからか流れている」


「なっ!」


驚くのも無理ないだろう。


史音達は私がやめた事を秘密にしている。


…らしい。


それなのに、情報が流れてると知ったんだ。


驚くだろう。


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