銀髪姫と不良幹部
あの後、倉庫を出た私は実家へと戻った。


そこで言われたのは、留学までの間、家の仕事を手伝う事だった。


夕凪組は世界トップの組で、正統派の組だ。


汚ねぇことする組を潰していく。


暖かい夕凪組が私は好きだ。


だから命と隣り合わせになろうと、命を落とそうと、私は組のために働く。


例え大切な人を1人残してしまったとしても…。


そんな事がないように私がいるんだ。


そしてこの街の治安を守る事。


それが私に任せられた仕事だった。


この街が大好きだったし、何より史音達がいる街だったため、断る理由はなかった。


そして今に至る。


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