銀髪姫と不良幹部
本当情けねぇな。


月影と恐れられたこの私が、こんなに緊張しているなんて。


…誰にも言えねぇ私だけの秘密事だな。


はぁ…。


考え出したらキリがねぇ。


もう考えるのはやめだ!


その時の流れに任せてやる!!


だから史音!!


モタモタしてねぇで、さっさと来い!!


私はもう準備万端だぜ!


もう何があっても揺るがねぇ。


「っし!」


パチンと頬を叩くき、気合を入れる。


その時だった。


「すみません」


こんな時に誰だよ、ったく…。


振り向くと、カラフルな頭をした男達だった。


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