銀髪姫と不良幹部
「月影が…血桜だと⁉︎」


「副総長!!」


「…こうなってしまっては仕方ない。ヤルしかない」


それが合図だった。


1人は真っ正面から、後1人は後ろから向かってくる。


挟み撃ち…か。


相変わらず汚ねえ奴ら。


ま、私には関係ねぇけど。


「どこからでも来な」


さぁ、ショータイムの始まりだ。


真っ正面から来た奴を避け、足を引っ掛ける。


「うわっ!」


そのまま一回転し、後ろからくる奴を回し蹴りした。


ぐいっ。


「っ⁉︎」


倒れるときに、男は私の髪を掴んでいた。


そのせいで、私のウィッグが取れた。


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