銀髪姫と不良幹部
「史音!しっかりするんや!!」


「史音!不二の言葉を本気にしてはいけません!」


禅は、俺の肩を掴み、揺すってきた。


雄吾は横目で不二を睨んでいる。


ははっ、おめぇの睨みは怖ぇんだよ。


不二の顔がひきっつてるぞ?


それと…。


「ぜ…んっ…」


気持ち悪りぃから…そんなに揺するなよ…っ。


「大丈夫や。あいつが襲われてるわけないやん。あいつは強い。それは史音がいっちゃん分かっとるやろ?」


そうだ、禅の言う通りだ。


依亜は強い。


いつも依亜にくっついてたんだ。


俺が一番知っているじゃねぇか。


依亜は最強だ。


依亜は女の子でも『月影』なんだ。


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