銀髪姫と不良幹部
「何ボーッとしてんだ?」


「依亜!」


「総長はヤったんですか?」


本当、雄吾って真面目だよな。


第一声がそれって泣くぞ?


「当然。今頃上で伸びてんじゃね?」


そういや、上に放置したままだっけ。


置いたままでも大丈夫だよな?


「つぅか、あいつら何者?」


気づけば、毒龍は誰もいなくなっていた。


仕事早いな。


あっという間じゃん。


史音に言われるまで気づかなかったよ。


「隠れてろ」


「は?」


隠れてろ?


前を見ると、黒い服を着た男が近づいてきた。


史音は私を隠すように立つ。


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