銀髪姫と不良幹部
な、なんで逸らすんだ⁉︎


私、何か史音にしたっけ⁉︎


史音に何をしたか考えていると、雄吾が溜め息をついた。


おいおい、溜め息ついたら幸せ逃げるぞ。


「史音、依亜に言ってもわかりませんよ」


「せやで、依亜は天然やからな」


うん、ツッコミたいが今は無視だ。


話がズレる。


もうすでにズレてるがな。


これ以上ズレたら、元に戻すの大変だし。


「えーっと、改めて自己紹介…でもするか」


みんなを見渡す。


それが一番いいだろう。


狼鬼での私は知っていても、“こっち”の私は知らないだろう。


…3人を除いて。


< 342 / 429 >

この作品をシェア

pagetop