銀髪姫と不良幹部
「違うよ、依亜」


「史音?」


何が違うんだ?


じっと史音が話すのを待つ。


「俺たちは傷ついてなんかない」


史音の言葉に頷くみんな。


傷ついて…ないっ?


なんで…。


「何でだよ!!私はみんなを裏切ったんだぞ⁉︎…みんなを守ると誓ったのに!!」


私は約束を破った。


前総長に総長を任された時、私はみんなの前で誓った。


“みんなを守る。命に変えても”。


私はその約束とも言える誓いを破った。


守れなかったんだ!!


それなのに…なんでだよ…っ。


「みんな裏切ったなんて思ってませんよ」


「…雄吾」


裏切ったなんて思ってない?


どうして…っ。


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