銀髪姫と不良幹部
「あっ…」


みんなの目が見開いている。


そりゃそうだ。


ここに通ってるって事は私も財閥の令嬢。


それはみんなも知っていただろう。


ただどこの財閥かわからないだけで。


まぁ、多分探偵でも雇って探したりはしてたみてぇだけど。


学校出た辺りからいつも誰かに付けられてたしな。


ま、途中で撒いたけど。


みんなを見ると、まだ目を見開いていた。


当たり前な。


ずっとパシリにしていた私の本当の髪色は“銀”。


財閥の中で銀髪はただ1人。


シルバープリンセスだけだ。


その事にみんなももう気づいているだろう。


私は髪を整え、みんなを見た。



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