銀髪姫と不良幹部
「改めまして、夕凪依亜です。以後お見知りおきを」


そういって、スカートの裾を持ち、お辞儀をする。


こういうのはちゃんとしねぇとな!


ていうか、別にスカート持たなくてもいすいんだけどさ、普通は。



だけど、お母さんは「姫なんだから姫らしくしないと!」とか言って、私に叩き込んだ。


別にこの場でやらなくても良かったんだ。


でもさ、舐められたら困るし?


ま、夕凪相手に舐めるも何もねぇけど。


舐めた時点で即アウト。


家族揃って路頭に迷うだけだしな。


「先生、私は留学の準備がありますので」


「ああ。向こうに行っても頑張れよ」


「はい、ありがとうございました」


先生にお辞儀をして、教室を出る。


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