銀髪姫と不良幹部
「よっ」


片手をあげ、ドアの隙間から挨拶する。


おっ、雄吾だけか。


珍しいな。


パソコンしてるってことは、ハッキング中か?


「依亜、今日は早いですね」


サボってる雄吾に言われたくないんだが。


てか、真面目なのか不真面目なのかわかんねぇな。


「まぁな。2人は?」


「史音はシャワーで、禅は一階にいますよ」


禅の奴、一階にいたのかよ。


全然気づかなかったぜ。


「…ん?シャワー?」


なんでシャワーなんだ?


「バイクの調整とかしたんで、油まみれになってしまったんですよ」


なるほど。


油まみれのままいるのは嫌だしな。


ちょうどこの倉庫にはシャワー室があるし。


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