銀髪姫と不良幹部

一時期のお別れ

そして、とうとうこの日がやってきた。


私が留学のため、日本をたつ日。


今日でみんなとも…。


日本とも当分のさよなら。


やべっ、そう思うと何か寂しいな…。


この頃、涙腺おかしいしな。


気を張ってないと泣きそうな勢いだぜ。


「依亜、準備はいい?」


「はい」


もうすぐ空港につく。


マスコミも結構くるため、今日の私はシルバープリンセスの格好でいる。


ま、ドレスとかじゃなく、普通の服だけどな。


プリンセスがつくからと言って、ドレスなのは大間違いだ。


…前、誰かに勘違いされてたんだよな。


そんな私の今日の格好は、銀髪に肩だしのニットワンピ。


膝まである靴下に、リボンがついたブーツ。


ここに月影の依亜はいない。


…あいつらもこない。


史音達がいても、大丈夫だ。


あいつらも御曹司だし、見た感じ不良っぽくねぇし。


ここにいたって違和感はないだろう。


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