銀髪姫と不良幹部
「依亜」


後ろから聞こえた私を呼ぶ声。


低くて、でも優しい声。


ああ…どうして来たんだよ。


会ってしまうと私の決心が揺るんでしまう。


「史音…」


「俺達もいるんやで!」


史音の後ろから禅が出てきた。


うわっ、禅もかよ!


てか、登場の仕方だろ。


子供かってんだ。


…ん?禅もいるって事は…。


「禅、もう少し落ち着きましょうか」


やっぱりー!!


私の予想ドンピシャだな、おいっ!


そうだよな、2人がいたら雄吾もいるよな。


禅の世話役みたいなもんだし。


雄吾がいなかったら、大変だしな。


主に禅の扱いがだけど。


史音だと喧嘩するしな。


ま、雄吾もそう思って一緒に来たのもあるだろうな。


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