銀髪姫と不良幹部
「でも、ありがとうな」


ニコリと微笑む史音。


はぁ…。


本当、お前には敵わねぇよ。


何て言うんだ?


その…惚れた弱み?ってやつだな。


こういう時こそ、素直になるべきだな!


うん、絶対にそうだ!


「別に。…仲間なんだ、助けるのは当たり前だ」


っておぉぉおぉぉいぃぃい!!


今素直になるべきだなって言ったところじゃねぇか!


つぅか、そこで仲間を強調して言うか!


これじゃ、〝私は仲間としか思ってません〟って言ってるようなもんじゃねぇか!


自分のアホっ!


こんな時ほど、自分の不器用さを恨んだことはねぇよ!


「そっか…仲間だもんな」


ほらーーーっ!!


悲しい顔になっちゃったじゃねぇか!


どうすんだよ!!


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