伝説 ろりいた やんきー がーる





「お姉さん 随分疲れてるね」


女の子が 言った。


「うん、まあ、それなりには疲れてる」


その おっきな瞳で 疲れたあたしを見て 何を思ってる?


「わたし お姉さんのこと知ってる」


「毎週火曜日 この時間に ここの席で このバンホーテン飲んで 疲れてるよね」


ぎょ。とした。
なんで知ってるの?あたしは女の子を知らないよ。


「あれ、あたしのストーキングが趣味だったの?」


「違う違う~!あたしはいつもはもっと奥の席に座ってるの。
お姉さんが疲れすぎて気付かないだけ!寂しくなって今日は声掛けようと思って~」


女の子は そういって ヘラリ と 笑った。
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