RUN for YOU
*裕斗side*



間違いない。

俺の予想は確信に変わった。


あいつは、夏原瑠子だ……。


きっかけは、あいつが入部したときだ。

あいさつの時の声がなんとなく夏原瑠子に似ていたんだ。
名前も同じだったし、まさかとは思ったけどとりあえず気にしないできた。


でも、こないだの夏祭り。

決定的な証拠だった。


瞼に、ほくろがあったんだ。


前に、なんかで聞いたことがあった。

『あたしのチャームポイント、ここのほくろなんですよー!』

キラッキラの笑顔で彼女は言っていた。







< 25 / 99 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop