RUN for YOU
そして部活に行くと案の定……。


「瑠子ちゃん!!!
足速かったのっ!?!?」

「マネージャー、リレーのアンカーなのかよ!!!
頑張れよー!!!」


みんながあたしに声をかけてくれる。

これは、頑張らなきゃ!!!

あたしの心に火がついた。


でも、1人だけ……

「しっかりバトン渡さなきゃだなぁ、マネージャーには」


裕斗先輩だ……。

あえて“マネージャー”の部分を強く言ったこの人。

え、Sだ……。


完璧に知られちゃったよね、あたし……。


まぁ、でもとりあえず頑張らないと!



この日の部活では、裕斗先輩の表情がすごく輝いていた気がした。







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