アイサツはビンタ!
当然割れた風船からは水がこぼれ、お嬢の制服はびしょ濡れになる。

「あっはっはっ!」

思わず爆笑する俺。

しかし。

「た~く~や~く~ん…?」

恨めしげな声でお嬢がギロリと睨む。

やば…と思った瞬間。

「わぷっ!」

お嬢が投げつけてきた水風船が、俺の顔面に直撃。

水風船は、まだ10個ほど床に転がしてあったのだ。

俺は頭からずぶ濡れになる。

「…こんの野郎~!」

それがきっかけで、校内で水風船のぶつけ合いが始まった。

羽山や宗方も巻き込んで、誰が早くに水風船を確保して相手にぶつけるかの勝負。

四人とも例外なく水風船をぶつけられ、ものの見事にずぶ濡れになった。

水風船がなくなると、今度は水道の蛇口からの水を手ですくって、直接相手に浴びせる。

当然教室も廊下もびしょびしょだった。

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