アイサツはビンタ!
売店につくと、多少冷房が効いていて涼しかった。

俺は適当にジュースを見繕う。

くそ、8本も頼みやがって。

宗方には嫌がらせに無糖のコーヒー買ってやる。

あいつ甘々しか飲めないからな。

なんてやってると。

「意地悪やめなよ」

お嬢が無糖のコーヒーを棚に戻す。

「…」

親友にはお優しい事で。

俺は無視して別のジュースを選ぶ。

…お嬢も適当にジュースを選んでカゴに入れた。

俺が最後に自分の分…コーラをカゴに入れようとすると。

「あれ?」

カゴの中には、既にジュースが8本。

コーラも入っている。

「……」

無言でお嬢を見る。

こいつが入れておいてくれたのか。

いつも俺がコーラ飲むの知ってて。

「……」

お嬢は何となく不機嫌そうに、目線をよそに向けていた。


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