アイサツはビンタ!
でもなぁ、と。

お嬢は視線を下げた。

視線の先には自分の胸。

「ちょっと水着姿には抵抗あるんだよねぇ」

「ああ、そうだろうなぁ」

俺は頷く。

「その洗濯板じゃなあ」

バチン!!

「ゆきちゃん、最近ちょっと胸大きくなったんじゃない?」

平手打ちの後、お嬢が宗方に話題を振った。

「……」

俺も頬をさすりながら宗方を見る。

…なんか、お泊まりの話題のあたりから、宗方は妙に無口だ。

そう言えば、羽山も喋らない。

どした?なんかあったのか?

「ああ、ゆきちゃんは胸成長してるよ」

何故か羽山が、お嬢の質問に答えた。

「俺が揉んだもん」








………………………。






「「$#☆%&★△■◎!?」」

俺とお嬢が言葉にならない声を上げて、羽山と宗方を指差した。

羽山はヘラヘラと笑い、宗方は頭から湯気が出そうなほど赤くなって俯いている。

お、お前ら…その…いつのまに!?



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