好き…じゃない
日常
寒い教室。寒い廊下。
雪はさすがに降っていないが、今に降っても大して驚きはしないだろう。
12月14日。
2学期の終わり頃。
もうすぐ冬休みだというので、皆、浮き出し立っている頃。
私、杏は教室の一番前の窓側で外を見ながら授業を受けていた。
私達は高校二年生なので受験もなくボーッとしてる人も居る。私はその一人だ。
一般的に物静かな性格な私は近づきずらいなど言われるが馴れれば心を開くだろう。
授業が終わるチャイムがなった。すると授業をしていた担任の後藤先生が
「ん〜、野崎!これを悪いけど職員室まで持ってきてくれ。よろしく!では、終了。」
と、告げ、教室を出ていった。
誰だ。一番前は意外に先生に目をつけられない。といったガセ情報を流したのは。
完全に使いっぱしりだ。
担任の後藤先生は体格は少し大きいが、そこまで怖くなく、笑顔の似合う先生だ。少し人使いが荒いが…。下の名前は…忘れた。
「あー、寒い…」
私は職員室までの足取りを早めた。
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