倫敦市の人々
ラミアの姿を見つけた事で。

「ガァアァアアァアァアァァッ!」

ジャックは雄叫びを上げた!

躊躇いなく石畳を蹴り、ラミアに対して刃を振り上げる!

振るうは高周波ブレード。

例え強靭な肉体を持つ吸血鬼でも、容易く微塵に刻む事の出来る刃。

その凶刃を美貌の吸血鬼に降らせようとして。

「ッッッッ!」

背後から乱射された銃弾を、ジャックは素早い剣捌きで全て弾く。

「どうしちまったんだ兄ちゃん!」

銃口から立ち昇る硝煙もそのままに、ユヤが叫んだ。

「まるで人殺しじゃねぇか!いつもの兄ちゃんじゃねぇよ!」

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