倫敦市の人々
「恥ずかしがり屋の聖堂騎士団さんじゃあ、話が進まないかしら?」

ククッと喉を鳴らして笑うラミア。

キッと睨みつける瑠架の視線もいなして。

「いいわ、私が話してあげようかしら?」

ラミアはチラリと背後を見た。

今も尚、捕食者の形相で追跡してくるジャック。

のんびりお喋りしながら走っていたのでは、今に追いつかれてしまう。

「まずはジャックを撒いてからね」

その意見には、この場にいる全員が賛成だった。

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