倫敦市の人々
「最早ここまで…」

ゆっくりと近づいてくるジャックに対峙し、瑠架は首にかけた金のロザリオを手に取る。

同時に瞬時にして金の拵え(柄、鍔などの装飾)の剣が、瑠架の手の中に現れる。

「ロザリオが…剣に…!」

目を丸くする椎奈。

「聖堂騎士団の携行している剣ね。確か錬金術の研究過程で生み出された、形状記憶合金の一種で作られたものだったかしら…」

そう言って、ラミアは瑠架を見て笑う。

「ジャックと同じくね…そうだったかしら?聖堂騎士団さん?」

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