倫敦市の人々
ラミアの言葉に、歯噛みするしかない瑠架。

その隙に。

「グルァァァアァアァアァッ!」

ジャックが瑠架に襲い掛かる!

手にした刀を振り上げ、瑠架に強襲!

大上段からの斬撃を、瑠架は真正面から受け太刀した。

決して体格に恵まれていない瑠架だが、平均的な成人男性の体格であるジャックの剣を受け止めても、後退りすらしない。

が。

「くっ…!」

ジャックの斬撃が見た目以上に強力なのは、鍔迫り合いした瞬間に分かった。

瑠架が剣で受け止めただけで、ジャックの刃は眩いばかりの火花を散らす。

人間の目では捉え切れないほどの超高速で振動している、ジャックの高周波ブレードならではの現象だった。

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